aru_hikari

忘れないように

あの日の約束通りに

 

タオルケットに滲む香りを

こんなにも抱きしめている

どこへも行かないでなんて

言っても仕方のないことだね

 

ただ紡いでゆく暮らしに

君の残して瞳に

胸をときめかせているのさ

ねえ 分かると思うんだ

 

どんな言葉で飾っても

どうにも格好つかないんだ

僕のダメなところを君は

嫌になるほと知っている

 

あの日嘘をついたこと

謝りたいのだけれど

臆病な僕はまた冗談に

かえってやり過ごすのだろう

 

降り止まない雨の中

強く手を握った

もうそれだけでよかったんだ

僕らそれだけでいいよね

 

君が小さく頷けば

朝のコンビニに走るよ

暗くなるようなニュースには

今は触れないでおこうか

 

丸い背中を撫でながら

いつまでもこのままでいてと

神様は信じられないけど

祈るように眠るんだ

 

傷だらけの心は

愛へと続いてる

こっちへおいでと君のことを

何度でも僕が呼ぶから

 

君は扉を開けて

何度でも帰っておいで

二人は並んで夢を見る

あの日の約束通りに

 

あの日の約束通りに

 

 

Written by 小山田壮平