aru_hikari

忘れないように

彼女がタバコをやめない理由

 

澄んだ空が綺麗だから

風の音を聞きたくなる

 

もう どこにいても私

だめだと思うんだ

お母さん ごめんね

 

ぎゅっと抱きしめて

もっと抱きしめても

あなたもあの人と同じ人だものね

 

もう知らないよ

でも嫌なんだ

だから今日も私 変わらないわ

 

 

どんなに言い訳したところで

どうにもならないものね

 

こんなはずじゃなかった

テレビの誰かも言ってた

あの頃はよかった

 

愛してる そばにおいで

呼んでみても きっと

返事は聞けないから

 

もう知らないよ

でも嫌なんだ

だから今日も私 変わらないわ

 

 

通りすぎる人たちが足早に

明日へと向かってる

このタバコの火が消えたら私も

歩き始めるから

 

夢のほとり どんな時も

うれしい気持ちはとても可愛いメロディー

 

忘れないよ あなたのこと

だから今日も私 変わらないわ

 

だから今日も私 変わらないわ

 

 

Written by 小山田壮平

 

その窓の向こう側

 

闇を越え 駆けてゆく

外は通り雨

 

騒ぎ出す 高鳴りを

胸に忍ばせて

 

もし君がいるのなら

望むのならば

その窓を開けてくれ

あの日のように

 

 

あてのない旅の朝に

出会ったブーゲンビリア

鮮やかに燃えていたんだ

 

南風に撫でられて

揺れたテーブルクロスの

上でコーヒーをかき混ぜた

 

時は過ぎゆく

二度と戻らない

ときめく瞳

叶わない恋

 

あの空に浮かぶのは

誰の幻かい

なあ 友よ

心して頷いてくれよ

 

もし君が泣くのなら

嘆くのならば

何度でも会いにゆくよ

あの日のように

 

 

裸足のままで 飛び出した 懐かしい家

色褪せても 悲しいほど 愛しい日々

小さな庭 錆びた車輪 バスケットリング

何もかもを 優しく染めて 沈んだ太陽

 

山の上に 星が光り 流れて消えた

慌てて目を閉じたけど 願いごとが浮かばない

 

あの時僕は感じた ここが世界の果てだと

そしていつかここから 出てゆく日が来ると

 

時は過ぎゆく

二度と戻らない

ときめく瞳

叶わない恋

 

 

闇を越え 駆けてゆく

外は通り雨

 

騒ぎ出す 高鳴りを

胸に忍ばせて

 

あの空に浮かぶのは

誰の幻かい

なあ 友よ

心して頷いてくれよ

 

もし君がいるのなら

望むのならば

何度でも会いにゆくよ

あの日のように

 

この窓の向こう側へ

 

 

Written by 小山田壮平

 

彼女のジャズマスター

 

もっと 自由に生きてみたい

もっと 力強く求めたい

小さなディスプレイに 納まらない夢を

空を 高く高く飛び入りたい

 

丘を山を越えてはるか

モノクロの街を 切り裂きながら

彼女のジャズマスター

僕のブルーハートに届いた

 

偽りのない痛みと

目の覚めるようなメロディーを連れて

 

 

彼女のジャズマスター

僕のブルーハートに届いた

正気の沙汰ではないが

僕のレッドソウルに響いた

 

偽りのない痛みと

行き場のない悲しみと

声にならない叫びと

目の覚めるようなメロディーを連れて

 

 

Written by 小山田壮平