aru_hikari

忘れないように

モノクローム

 

朝起きて寂しくなくなるまで

君はいてくれるかな

 

時々思うんだ 僕が消えて

君は誰かの言葉で笑う

 

昨日のことあまり覚えてないな

疲れた帰り道 途切れた会話

終電車の音

夜の音

 

いつか離ればなれ

そんな気がする

 

君の髪の匂い 呼吸の音

夢は覚めて

逃げてゆく

 

あの子もあいつも僕も

同じような街を歩く夢を見ているのかも

でも君の言葉 胸に突き刺さる

好きだよ

 

好きだよ好きだよ好きだよ好きだよ

好きだよ好きだよ

嘘でもいいから 聞かせてほしい

君の声

 

こんなモノクローム

部屋の中に残された心だけが

君の胸の中の鼓動を数え

こんなにも愛しい訳を探す

 

目を逸らさなかった

気丈なあの子は

朝が来て 僕の知らない街へ

行ってしまった

 

君と二人

あの丘の上に立って

手を繋いて 風の音を聞く

誰もいない街

 

いつか離ればなれ…

 

君の呼吸の音 呼吸の音

夢は覚めて

消えてゆく

 

 

Written by 小山田壮平